封筒の生産ラインにおいて、不良品を的確に探り当てる事は極めて難しい課題です。封筒の検査対象物は紙であり、機械の中をランダムに動いていることから、検査を行うには誤作動がつきまとう事を前提に対応しなければなりません。

ヤスヰでは、そのような課題に対処するため、封筒に対応した検査装置を作り上げる側に立ち、検査装置のオペレーションを学び、センサー会社と打ち合わせを繰り返しながら、封筒の不良品に特化した検査装置を探求しております。具体的には、蛍光センサー、CCDカメラ、カラーセンサー、光沢センサー、水分センサー、超音波センサーといった、様々な検査装置を試走しています。

封筒の機械は未だにアナログです。機械はオペレーターの勘が絶対的に必要であります。だからこそ勘だけに頼ることなくデジタル的な要素を十二分に取り入れ融合性を極めることで不良品混入を未然に防いでいきます。

「検査装置は不良品を無くす補助具にしかすぎず。」この言葉が検査装置を扱う上でもっとも大事な基本であるとヤスヰは考えています。まずはオペレーターが検査装置を十分理解し、センサー以上に優れた人間の目視による製品検査のトレーニングを併せて行っております。

検査装置の種類

胴糊検査

封筒製袋加工のプロフェッショナル 株式会社ヤスヰ

コントローラーユニットにセンサーを取り付けて胴糊を的確見極めるシステムです。以前はコールドグルーガンの仕様のみでしたが、転写仕様の胴糊も検査できるようにいたしました。

口糊検査

封筒製袋加工のプロフェッショナル 株式会社ヤスヰ
※色を判別するセンサーのためアラビア糊は黄色の色付きを使用いたします。

カラーセンサーを使用してアラビア糊が適切に塗布されているかを検知するシステムです。アラビア糊の色を判別する「カラーセンサー」と、アラビア糊の色と用紙色の差で判別する「白色LEDセンサー」があります。

窓フィルム検知

封筒製袋加工のプロフェッショナル 株式会社ヤスヰ

センサーからの光を反射板で跳ね返し透明なフィルムの有無を検知します。

窓チップ検知

封筒製袋加工のプロフェッショナル 株式会社ヤスヰ

ヘリオス527の窓の残りカス(チップ)を判別するセンサーをレアリーシステムに取り付けて検査します。

糊残量検知

封筒製袋加工のプロフェッショナル 株式会社ヤスヰ

超小型の距離センサーで糊の残量を検知します。

二枚給紙検知

封筒製袋加工のプロフェッショナル 株式会社ヤスヰ

超音波で1枚と2枚の隙間に生じる誤差を検知します。

紙抜け検知

封筒製袋加工のプロフェッショナル 株式会社ヤスヰ

超音波センサーを併用し近接センサーと連動して紙抜け(給紙エラー)を検知します。

技術者育成の取り組み

勉強会

毎月一回土曜出社の午後から全社員対象で勉強会を実施しています。封筒についての基本知識(仕様、名称、糊の種類、窓材料、等)や用紙についての基本知識(種類、サイズと斤量、目流れ、取り都合、等)、作業における使用言語の共有(面損、ヤレ、C級品、型替用紙、等)クレーム案件の検証と対策などをおこなっています。

技術会

勉強会終了後、部署ごとの技術会を実施します。機械操作の基本、検査装置の仕組みとセンサーセット方法の共有、各機械においての検査手順確認、クレーム案件の検証といった実践的な講習を行います。

定期メンテナンス

4ヶ月に一度(メンテナンス4月、8月、12月は清掃)機械清掃及びメンテナンスの日として、通常の業務中ではおろそかになってしまう手の届かない点検を実施しています。オーバーホール等の部品交換も専門業者立ち会いで行い製品の品質を維持させます。

お見積り依頼は
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弊社はお客様からのお見積依頼に対し、内容を出来るだけ書面で頂くようにしております。
お見積専用の用紙もご用意しておりますのでよろしければご活用ください。

加工内容において不明な点は、お電話にて連絡をさせていただいております。